日本カイロプラクテックセンター阿佐ヶ谷
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〜ストレッチのお話 1 〜

「1.2.3.4…28.29.30、ふう、ハイ次反対側1.2.3…」
時代は変わるもので、我々が運動に目覚めた頃にはまだほとんど見られなかったストレッチの光景が今では当然のように営まれています。私の時代の準備体操と言えば、「腕を前から挙げて背伸びの運動、ずんちゃんちゃんちゃん…」のラジオ体操第一と、「1.2.3.4.5.6.7.8、かたいぞ!おまえだけもう一回!」「(ミリミリ)ううう…」と、かたくもないのに思いっきり反動をつけられてバキバキ押されるバリスティックストレッチでした。思えば今から十数年も昔の中学生時代、何も知らなかった頃、はじめて触れたストレッチは反動もなく押されて痛い事も無かったので力まずに楽に出来るなと思った反面、やや物足りなさを感じましたが、その間違いに気付くのには大学で教わるまでの数年間を必要としました。
ボブ・アンダーソンをはじめ、様々なストレッチの本が世に出はじめてから十数年経ちましたが、これだけ定着しているにも関わらずなかなか正しく実行されないこの「ストレッチ」、もう一度再確認してみましょう。
ストレッチと云う言葉、以前私はだいぶ誤解して用いていたように思います。ただ単に「筋を引き伸ばす」事に全力を投じ、意識の集中はするものの、全体としてのリラックス、全身の筋を緩める事が出来なかったようです。

筋トーヌスと言うものがあります。
これは筋が自動的にある一定の緊張を保っている状態ですが、これが過剰に緊張したものを弛緩させリラックスさせるのがストレッチです。と言う事は、とにかく一所懸命に筋を引き伸ばそうとすれば、筋自身の反射で伸ばし過ぎによる損傷を防ぐ為に伸展反射が起こります。伸展反射が起きれば筋は緊張を解く事を拒んでしまう訳です。私は生理学を正しく理解するまでズーットこんな事を繰り返していた訳ですね。こんな事を続けていると筋の中にはごく小さな瘢痕が出来て、結果としては筋を硬くしているのと同じです。無理に押し付けたり、強い反動を用いたストレッチは最終的にはパフォーマンスを下げてしまう事になるのです。

リラックスをする為には重要なポイントがあります。
それはフォームの問題です。賢明な読者の方々に今更分かりきっていることをグダグダぬかすのは大変失礼ですのでトレーニングやストレッチの初学者の方達だけこっそり聞いてください。
ストレッチはいかに力を抜いて伸ばすかが大切であるにも関わらず、間違ったフォームで、しかもターゲット以外の筋が思い切り力みかえったままストレッチをしている方をよくみかけます。これではターゲットの筋にも余計な力がかかってしまい本末転倒です。端から見ると筋トレをしてるんだかストレッチをしてるんだか分からない人が結構たくさんいます。懸命にストレッチに励んでいるんでしょうが、人によっては肩で息をしながらビッショリ汗まみれになっていたりする。これで本当に最大の効果が得られているのでしょうか?。こんな事が起こらない様にするには、なるべく力を使わずに重力(自分の体重)を有効に用い、又は壁や柱と言った外力を用いてストレッチを行うこと。又、力まずにストレッチを行えることにより、ストレッチの大切な要素の一つである「呼吸」を止めずに楽に行える事も重要です。そのためには出来るだけ自分自身の力を使わず行えるフォームを探して見ることです。例えばお尻のストレッチ、仰向けで大腿部を手で抱え込むのも良い方法ですが、差し支えなければ同じ姿勢でうつ伏せになると、腕で重たい足を引きつけるストレスからやや開放されるのではないでしょうか?これは単純に主観の問題ですので「これが絶対に良い!」などと言えるものではありませんが、このストレッチに限らず他の部位のストレッチでも必ずいくつかのフォームが存在しますので、自分で行う時も指導する時でも常にいくつかを試しながらストレッチを行う必要性があるな、などと改めて考えたりします。

次回はストレッチの基本的なセオリーと案外知られていない効果をお話しましょう。

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