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「はい、それではこのマットに靴を脱いで上がってください。ハイ、そのまま仰向けになっていいですよ。では始めましょう。大きく3回深呼吸しましょう…、結構です、そのままグウッと腕を上に伸ばしましょう、いいですよ、今度は片足を挙げて反対側に倒しながら腰を捻って伸ばしましょう、オット息は止めずに楽に呼吸してください、苦しい様でしたら少し戻しましょう、十分伸びている感じがしましたか?、ハイでは結構です、反対側を伸ばしていきましょう…」
私がストレッチのパートナーをする時の導入のトークから始まりましたが、よくよく考えてみると実際にストレッチの最中にストレッチのセオリーや細かい注意事項などを話す機会はそれほど多くないようです。私の場合はどちらかと言うと雑談や世間話で終始してしまいがちです。もしかするとこんな所でストレッチに対する深い理解が損なわれているのではないか?などと疑問を抱いたので今回は、ストレッチの理解をより深める為のおはなしです。
ストレッチをする際、一体何が最重要なのでしょうか?
それは「筋を伸ばす事!!」。なーんだ当たり前ジャンと言われてしまう答えなのですが、これが出来なくてはストレッチをしている事になりなせん。それでは筋を伸ばすにはどうすればいいのでしょう。一般的には次のようなルールが挙げられています。
1.先ずは軽い伸展から行う。
2.決して弾みをつけてはならない。
3.りきんではいけない。
4.痛みを感じるまで伸展してはいけない。
5.自然に呼吸して、息を止めてはいけない。
6.一部位に対して行なう時間は、部位において異なるがおおよそ20〜60秒。
と、このような事が基本になっています。この基本は大前提で、このうちの一つでもはずした事をしてしまうと正しいストレッチにはなりません。しかし、例外的に上記以外にもストレッチの効果を更に引き出すための方法があります。例えば2の「弾みをつけない」に反しそうですが、この弾みが、反動ではなく「振動」ならば害はなく効果的ですが、反動と振動の区別があいまいになってしまうので、あまり紹介される機会が無いようです。また、「りきまない」原則に反しますが、ストレッチをしたい部位を数秒間、等尺性収縮を最大努力で行なった後ストレッチを行なう方法もあります。これは最大努力後の最大弛緩で筋の特性を利用したものですが、とかく無理をしがちな人にとってはお勧めできません。
さて、更なる方法論としてはご自分で生理学書を紐解いて頂くとして、ここではチョットだけ新しい(ほんとはそんなに新しくはないんだけど…)情報を…。
2.3年前になりますが東京の、とある国立大学の某研究室の方と無駄話をしている時に伺ったお話です。その方は
| 「一般に云われているストレッチと僕らの云うストレッチとは少し違うんですよ。筋組織をミクロで見た場合、通常のストレッチは殆どの場合ストレッチしている状態とは云えないんですよね。」と云うのです。
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| 「それじゃ何になるの。そんで君たちの云うストレッチの定義ってどんなものなの?。」 |
| 「うむ、それはですね、かいつまんで要約して説明すると、######が、******で、??????なるから、!!!!!!なんですよね。うん。」 |
| 「……」 |
こんな会話が続いたわけですが、本当に要約すると、通常のストレッチではマクロで見た時全体では伸展されているが、それはサルコメア長(筋節の長さ)であったり、関節可動域であったりですが、ミクロのストレッチとは筋原繊維を覆う細胞膜に及ぶストレッチの事を云うそうです。
ではそのストレッチが何ナノ?と云うと、細胞膜まで伸展するようなストレッチを行なうと、筋肥大を起こすかもしれない!?、そんな仮説があって研究されているそうです。その方は実際に研究に従事し実験をされていたそうですが、カエルやラットの筋を取り出しての実験では、成果が出たそうです。
このような状態を人の体に当てはめるとすると、それは成長期の幼児、児童、少年期に当たるそうです。成人してからは有り得ない骨自身の成長により筋や細胞膜まで引き伸ばされるストレッチが起こると云う事です。成長期の少年少女が特別にトレーニングも運動もしないのに見る見るうちに身体が完成していくのは、こういった生理も働いていると云う事なのでしょうね。私たちは手後れかもしれませんが効果を諦らめずに毎日ストレッチに励む事としましょう。
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