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突然ですが、近頃よく眠れませんでした。ついでに言うと、うちのカミさんもよく眠れませんでした。私に限っていうと、何時でも何処でもいかなる状況においてもすぐに眠れる、というのが本来の姿なのですが、爽快な眠りがしばらく縁遠いものになっておりました。(学生のころは睡眠学習野郎などとからかわれておりました。)
原因は十分過ぎるほど解かってはいてもどうにもならない状況があるものなんですねえ。その原因とは。この度、センターの移転を行いました。経済的に余裕があっての事ではないので「いかにして出費を押さえいい物を創るか」、という事をコンセプトにして、一番お金のかかる内装やパーテーション、カーテンレールの設置などほとんどすべてを自分の手で作りました。人間やれば出来るもので、ちょっと見ただけでは素人仕事には見えないほどの出来映え(だと自分では思っている)です。が、この作業ほとんど5日間ぐらいで終わらせなければオープンに間に合わない状態だったので、慣れない作業を連日行いました。久しぶりに疲れ果て、さぞやよく眠れるだろうと思いきや、3日目あたりから「疲れすぎてよく眠れない」という状態が始まってしまったのです。
人間はご飯が食べられないよりも、睡眠が取れない方が絶対にツライ!と断言してしまいたいほどの睡眠不充分でした。そんな時いかにも都合よく一筋の救いの光が見えたことはいうまでもありません。それは「枕」。
快適な睡眠に欠かすことの出来ない、眠りを演出する寝具の名脇役です。
ここ数年、1年に1度は引越しをしてきた私は、度々寝具を変え枕を変えてきましたがそれほど不自由を感じたり不快感を得たことは無かったのですが、今回、懇意の業者さんから手に入れた高密度ウレタンフォーム(特殊ウレタンTMU)で出来た枕を試したところ、これが俄然よく眠れるわけです。これには驚きましたね。極限状態のほうがこのような製品の場合効果がはっきりする傾向がありますが、より症状の強い方に効果が出るならばこれはもう大変結構なわけです。
この「枕」、人によって体型、姿勢、寝相によって、全くといっていいほど、バラバラ。しかも、私も含め非常に寝相の悪い人にとっては枕の形は常に一定ではとても寝心地が良くないのです。ある日友人宅でTV通信販売番組を見ていると半円形で場所により高さの違う枕が紹介されていました。「うーむ、これは良く考えて作ってある。」と思い早速手に入れましたが、「・・・・・・」。その後、ドイツ製のウレタンフォーム枕を使用しておりました。これはこれでとても良かったのですが、極限疲労状態の私にとっては太刀打ち出来なかった様です。
人間が睡眠をとる状態として理想なのは…と良く言われます。睡眠を専門に研究されている方々の成果は目覚しいものがありすばらしい成果を挙げています。例えば枕の高さ、立位で壁に背を当て壁と項部の隙間、壁と後頭部の隙間を測定しその寸法で枕を作ったりします。項部と後頭部の差はおおよそ2〜3センチ位になることは良く知られていますね。ベッドにおいても脊柱の湾曲にそって硬さを変えたり高さを変えたりということが試みられているようです。私などがはっきりした事を申し上げることは出来ませんが、どうも方向性としては、抗重力位というか無重力位というか、とにかく重さというストレスをかけないようにというコンセプトに基づいているような気がします。人は胎内にいる頃はプカプカ羊水に浮かんで漂っていた訳ですから、なるほど無重力がいい。私たちカイロプラクターも専用テーブルで抗重力位を作り患者さんをうつ伏せにします。事実私がよく眠れた枕、これも頭部と頚部を重力から保護しストレスを開放してくれました。
しかし私は何か釈然としない。何故授業中の居眠りのほうが起きたときスッキリするのか?何故電車に乗っている時の方が良く眠れるのか?何故赤ん坊はベッドで寝かされるより抱かれて体を起こしたほうが眠るのか?。これら一つ一つにはそれなりの良く眠れる理由があります。しかし今挙げた共通項、重力に対して水平要するにあお向けに横になって寝ていないという事に対してはどうやって説明を付けるのでしょう。
次回は重力位対抗重力位の二つの方向性から眠りを探ってみましょう。
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