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風薫る五月の晴れわたった空とみずみずしい空気も、ゴールデンウィークだけの気まぐれな神さまのプレゼントだった様で、既に季節は春から梅雨直前の陽気に変わりつつあります。この時期は前線が停滞したりするので雨が長引き神経痛の方や関節障害を持っている方は結構辛いんですよね(自分の事)。特に私どものような職業の場合、ちょっと気を抜いてしまったり、スタンスやポジショニングが崩れていたりするとてき面にアチコチ方面に負担がかかります(これも自分のこと、やや反省)。
このところ、と言ってもゴールデンウィーク中(しっかり開けてました)のことですが、患者の皆様は何を思ってか急激に当センターに押しかけたりして、日ごろ余り仕事熱心でない(疲れちゃうので余り大人数の患者さんを取れないだけ)私はうまくサボることが出来ずやっぱりアチコチ方面に負担がかかり、しかもその後の天候不順に追い討ちをかけられモノの見事に古傷の腰痛が現れました。そんな哀れかつヨレヨレの吉田に身体を任せなければならない患者さんたちも私に負けず劣らずのヨレヨレ具合なので、あっちからもこっちからも「アイタタタ」「イテテテ」「ヨッコラショ」等々、ここ最近の当センターはまるでドリフターズのコントも真っ青なのです。
ゴールデンウィークをきっかけに、遠方や近隣地域以外からお越しになる患者さんが結構大勢みえて、そんな中には今流行りの「顔が小さくなる!!」とか「鼻が高くなる!!」とか「これであなたもXX!!!」といった所に通われていた方も少なからずいらしたようで、私としては皆様から大変貴重な情報を楽しく伺わせて頂きました。
その療法や施術の内容もなかなかに興味深げな、はたまた胡散臭げなモノを聞いたりすると結構ウーンと唸ってしまう内容です。入会金ン十万円、チケット十回分でまたン十万円、合計ンン十万円を最初に払って、さあ頑張って通おうと思ったら、ずーっと詰まっていて予約が取れません、と言うオチがあったり、かと思えば一回500円や1000円で良心的な価格、いき始めると毎日通わされて、しかも効果がサッパリ上がらない、と言ったお話。これは決して作り話ではなく、私が患者さん達から直接聞いたお話です。
現在テレビで活躍中の諸先生方の中にも目を蔽いたくなるような事をする方がいらっしゃいます。在る先生はとある番組で「脳天が開いています、閉じなければなりません。あちょーっ。」といって頭蓋骨にチョップを連発
(マジかよオイ) 。また在る先生はとある番組で「アゴが良くない。フムッ。」といって口の中に指を突っ込みグリグリ (オフサイドです、ピピー。粘膜接触は医師以外禁止の筈ではなかったかな)
。またまた在る先生はとある番組で「うーん、背骨が曲がってますねえ…、ホイッ。」といって水着のお姉ちゃんに首の後ろで指を組ませ仰向けの姿勢で胸椎をボキボキ。ちょっと待て、あなたはカウンセリングしたのかな、筋力検査はしたのかな、知覚検査はしたのかな、オーソぺディックやったかな、姿勢分析もしてないぞ、関節可動域検査もしてないぞ、スタティックパルペーションもモーションパルペーションもしてないぞー、骨が動けばいいのかー、そもそも何を基準に骨が曲がっていると言っているのか、骨がポキッと鳴ればそれでいいのか?頚椎の問題があったらどうする?実は曲がってなんかいなくて棘突起の奇形だったらどうする?可動性の亢進した関節だったらどうする?骨癒合を起こしていたらどうする?本当に何かあったらどうするのだぁっ!! ちょっと興奮してしまいました。
しかしこれは真面目に考えさせられてしまいます。私どものような、「人様のお身体を触って、結果を出してナンボ」の職業は常に何らかのリスクを伴い、しかも結果最優先のプレッシャーの中で、どれだけ患者さんや、利用者に成果や結果を還元できるか、というのが命題であるわけですが、これがややもすると「患者最優先型+療法家完全没入自己満足型=患者少数台所火の車タイプ」になってしまったり、そうかと思えば「経営最優先+誇大広告マスコミ大活用型=施術費高い割には治療内容うすいんとちゃう?タイプ」になってしまったりと、なかなか治療と経営を高いレベルで維持するのは難しい事なのだなァと思うわけです。
しかしながら私は敢えて申し上げたい。もうすこし患者さんに正面から向き合おうではありませんか。有名になるのも大変結構、商売繁盛も大変結構、派手なパフォーマンスも結構。しかしです、施術や診断にまつわる検査等のするべき事をしなのは絶対に慎むべきだ。いい加減なことをするのも慎むべきだ。すべては患者に帰すのです。さあ今月もこの後の橋本正秀先生のページで勉強いたしましょう。南無。
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